(中国)本土B株が急騰、A株価格差や統合観測が手がかり

2015年4月10日 15:42


*15:42JST (中国)本土B株が急騰、A株価格差や統合観測が手がかり
10日の中国本土マーケットでB株銘柄が急伸し、ほぼ軒並みストップ高を付ける展開となっている。上海B株指数は前日比9.06%高の346.87ポイント、深センB株指数は6.46%高の1270.13ポイントで午前の取引を終えた。重複上場するA株との価格差(一般にA株が割高)に着目した買いが入っている。足元では、A/H価格差を手掛かりに本土投資家の資金が香港市場へ向かっていたが、今度はB株市場に流れているという。また、「A株との統合観測が再燃」と報じるメディア報道も見られた。
B株市場は、もともと外貨調達のために創設された外国人投資家向けの市場だが、ここ数年にわたって新規株式公開(IPO)が行われていないほか、市場規模や出来高も小さいことから、その存在意義が問われている。これまでにも、A株市場との統合のうわさがたびたび浮上していた。大手証券紙の中国証券報では、資本市場の改革が進むなか、「A株とB株の統合は自然な流れ」と分析している。

【亜州IR】《ZN》

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