中国当局:原発建設を新たに認可、福建の福清原発5-6号機

2015年4月9日 08:34


*08:38JST 中国当局:原発建設を新たに認可、福建の福清原発5-6号機
中国の国家発展改革委員会が今月に入り、原子力発電所の原子炉新設を新たに認めていたことが分かった。建設が認められたのは、福清原子力発電所(福建省)の5号機と6号機。中国の独自モデル第3世代原子炉「華龍1号」が導入される予定という。上海証券報が8日伝えた。
建設案はすでに国務院(内閣に相当)に提出された。4月末の着工が予定されているという。中国では今年2月、紅沿河原発(遼寧省)の5-6号機建設が認可されたばかり。今後も新設認可と着工が相次ぐと見込まれている。
2011年の福島第1原発事故の後、中国では2012年12月の田湾原発第2期工事を最後に、原子力発電所の新設審査が一時中断されていた。ただ現在では、環境政策や産業振興策の一環として、原発推進へとかじをきっている。習近平・国家主席は今年1月、原子力産業を「国の戦略産業」と指摘したうえで、その発展を支援し、競争力を高める必要があると指示した。
中国核能行業協会のデータによると、2014年末時点で商業運転中の原発プラントは計22基(発電容量2010万キロワット)。このほか、26基(同2850万キロワット)の建設が進められている。建設中プラントの数としては、世界最多を数える。

【亜州IR】《ZN》

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