ソフトウェア中の「イースターエッグ」は消えていく運命なのか
2015年4月7日 11:29
headless 曰く、 ソフトウェアの機能とは無関係な「イースターエッグ」の組み込みを禁止する企業が増加しているそうだ。イースターエッグはなくなってしまうのだろうか(BBC News、Slashdot)。
Apple Macintoshの初期のモデルには設計者の写真や名前がイースターエッグとして潜まされていた。しかし、1997年にAppleに復帰したスティーブ・ジョブズ氏は、時間やディスク容量の無駄であり、競合他社がプログラマーの引き抜きに使う可能性もあるなどとしてイースターエッグを禁止した。当初は多数のイースターエッグをプログラムに組み込んでいたMicrosoftも、2002年に中止しているという。
イースターエッグがいずれは消えていくものとする意見の中には、プログラミングが企業のものとなるに従って公式な機能と無関係なコードを含めるのは困難になっていくといったもののほか、脆弱性を含む可能性やバックドアが組み込まれる可能性を指摘するものもある。また、趣味のプログラミングでもプロのプログラミングテクニックを導入することで、イースターエッグを組み込みにくい状況になっているという。
一方、ベテランプログラマーの中には、イースターエッグが消えていくというのは誇張され過ぎていると考える人もいるようだ。また、Webページに埋め込まれるイースターエッグは増加しており、Googleのようにマーケティングの一環としてイースターエッグを組み込む企業もある。
イースターエッグは遊び心なのか、セキュリティーリスクなのか、どちらだろう。皆さんは自分のプログラムにイースターエッグを組み込んだことがあるだろうか。
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