トヨタ、高熱効率と加速を両立した新型1.2L直噴ターボエンジンを開発

2015年4月6日 16:34

 トヨタ自動車は6日、高いエンジン熱効率と、力強い加速の動力性能を両立した1.2L直噴ターボエンジン「8NR-FTS」を開発したと発表した。マイナーチェンジしたオーリスに搭載する。

 新型ターボエンジンは、排気ガス温度を最適にする水冷シリンダーヘッド一体型エキゾーストマニホールドとシングルスクロールターボチャージャーの組み合わせにより、ターボチャージャーの優れた過給効率を実現した。コンパクトな水冷式インタークーラーの採用によって、エンジンの熱負荷に左右されず、運転状況に応じた吸気冷却効果を発揮する。これにより、アクセル操作に対する瞬時のレスポンスと、幅広い回転域での最大トルクを発生できる。

 また、シリンダー内の強いタンブル流と、先進の直噴技術D-4Tが理想的な混合気を形成し、高効率の高速燃焼を達成した。さらに、負荷に応じバルブ開閉タイミングを制御する連続可変バルブタイミング機構VVT-iWが可能としたアトキンソンサイクルなど、燃焼改善と損失改善を追求することで、量産過給ガソリンエンジンとしては、世界トップレベルという最大熱効率36%を達成した。

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