「お前にそんな単純なパスワードは似合わないよ」原宿駅に恋愛マンガ風の大型看板が掲示中

2015年4月5日 21:20

 IPA(情報処理推進機構)は4月3日(金)から4月9日(木)までの7日間、JR原宿駅で開催する第44回『原宿ファッションジョイボード文化展』を日本交通文化協会と共催し、ネットサービスでの不正ログインの被害を防ぐ取り組みとして、パスワード強化を訴求するポスターをJR原宿駅ホーム前の大型ボード17面に展示する。

 近年ネットサービスへの不正ログインや不正送金などの被害が出ており、IPAが公開する「情報セキュリティ10大脅威2015」によれば「インターネットバンキングやクレジットカード情報の不正利用」が1位に、また「ウェブサービスへの不正ログイン」が4位にそれぞれランクインした。

 一方、IPAが公開する「2014年度情報セキュリティに対する意識調査報告書」によれば、不正ログイン防止に向けてのパスワードに対する意識は、10代が他の世代に比べて極端に低い傾向が見られるという。

 そこでIPAでは、10代を中心とした若い世代が多数訪れる原宿駅を舞台とした同文化展に出展し、これらの世代に向けてパスワードの大切さを伝えるメッセージを発信することにした。

 17面あるボードのうち、タイトルボードなど2面を除く15面で具体的なメッセージを発信。メッセージは各1コマ(面)完結で、高校生の男女による15シーンの恋愛ストーリー風のマンガで構成。各シーンにおいて、パスワードは「長く」「複雑に」「使い回さない」といったパスワードを強化するメッセージを伝える内容となっている。

 今回の原宿における啓発活動は7日間の文化展の展示だけに留まらず、文化展の終了の翌日から約半年間(2015年10月8日まで)、タイトルボード1面を減らした計16面が原宿駅の外側に向けて掲示される。また、4月7日から4月20日の間、原宿竹下通りにおいてもボードで使用したマンガを描いた横断幕や垂れ幕を掲出する。このほか、IPAのウェブサイト内に特設ページを開設して訴求の相乗効果を図る。(記事:町田光・記事一覧を見る

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