川崎重とシスメックス、25億円追加出資し医療用ロボットの本格開発をスタート
2015年4月3日 14:18
川崎重工業とシスメックスの合弁会社であるメディカロイドは2日、世界で需要拡大が見込まれる医療用ロボットの本格開発に着手し、開発、設計、製造、販売、アフターサービスの体制を構築すると発表した。
これに伴い、川崎重工とシスメックスはメディカロイドに共同で25億円の追加出資を決定した。産業用ロボットの技術を保有する川崎重工と、医療分野において検査・診断の技術や幅広いネットワークを持つシスメックスの強みを活かし、両社はメディカロイドの製品開発活動を強力に支援する方針だ。
メディカロイドは、産業用ロボットをベースに医療用に応用した製品であるアプライドロボットと手術支援を目的に新規開発する製品である手術支援ロボットを開発する。製品化に向けては、大学病院などの医療機関や専門技術を保有する企業、薬事承認を所管する行政など、各分野との連携を強化するための環境を構築する。
今後は、川崎重工およびシスメックスと協力し、製品開発と並行して、製造、販売、アフターサービスの体制を整え、2016年度にアプライドロボット、2019年度には手術支援ロボットを上市し、2030年度には売上高1,000億円を目指す。