大阪・梅田に「LUCUA 1000」がグランドオープン

2015年4月1日 16:26

「ルクア イーレ」の外観(2階入り口部分)  JR西日本SC開発が手掛ける商業施設「LUCUA 1000」(ルクア イーレ)が4月2日、グランドオープンする。百貨店の伊勢丹(屋号は「isetan」)を核テナントに据え、専門店との融合を図った新業態だ。150の専門店と8つの百貨店ショップで構成する。店舗面積は約3万3000平方メートル。既存の「ルクア大阪」と併せると5万3000平方メートルになる。

専門店と百貨店の融合を目指す

西日本初出店の「カポック フェテ」(1階フロア)。 「isetan」の編集売り場に展開する  「ルクア イーレ」の最も大きな特徴は、専門店と百貨店との融合を図ったこと。店舗面積約3万3000平方メートルのうち、専門店部分や2万平方メートル、「isetan」部分が1万3000平方メートルを占める。「isetan」は食品、雑貨、ファッションを中心に8つのショップに分かれて展開。各フロアのコンセプトに合わせて売り場を構えている。

 見た目はどこから百貨店で、どこからが専門店ゾーンなのかは分かりにくくなっていて、フロア全体の一体感、統一感を重視した造りだ。JR西日本SC開発の山口正人代表取締役社長は「ここにしかない“店揃え”“品揃え”で、買い回りを楽しんでもらえる」と施設の特徴を説明する。入居する158の専門店のうち、全国初が28店、西日本初が33店、関西初が10店、大阪初が11店、梅田初が22店ある。新業態や新コンセプトのショップも積極的に導入した。

 地下2階から地上10階の12層構造で、地階・5階・10階は歩行者通路などで連絡している。地下2階は、昼と夜の両方で楽しめる飲食街「バルチカ」と「isetan」の食品売り場で構成。地下1階は「isetan」が主体になり、シューズ・バッグ・アクセサリー売り場を展開する。地上1階は「isetan」編集のシーズンギフトフロア。西日本初出店のセレクトショップ「カポック フェテ」など個性派店舗が集積する。

西日本初出店の「ウサギオンラインストア」(2階フロア)  2階フロアは山口社長が「専門店と百貨店が融合した象徴的なフロア」と指摘する売り場だ。個性的な雑貨ショップを集積した専門店部分と、壁面を中心に「isetan」が編集する化粧品コーナー、雑貨コーナーで構成する。

関西初出店の「エストネーション」(3階フロア)。 大阪店で初展開するホームウエアの「ルーム」  3階には関西初の「エストネーション」が約890平方メートルの国内最大級の規模で出店。シーンやアイテムでコーナー展開しているほか、ホームウエアのコーナー「ルーム」を初出店している。4階は「isetan」売り場で、メンズとレディスのファッションを展開。5階は専門店ゾーンで、ファッションテナント中心に構成する。6階は「オールドネイビー」「フォーエバー21」といった大箱のテナントが占めている。

 7階はリビング系の専門店が集積。8階は専門店と「isetan」でメンズフロアを作っている。9階は蔦屋書店などが出店予定だ(5月上旬オープン)。10階は従来の飲食店を展開する。

 ジェイアール西日本伊勢丹の瀬良知也代表取締役社長は「かつての伊勢丹の面影はないが、新宿店のノウハウも盛り込み、進化した売り場になっている。8つのショップが独り立ちできるよう取り組みたい」と抱負を語った。年間売上目標は「ルクア大阪」「ルクア イーレ」の2館で770億円。

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