格安スマホを購入しない理由「今の携帯会社が安心だから」が56.8%=MMD総研

2015年3月31日 16:16

 MMD研究所は30日、16歳以上のスマートフォンもしくはフィーチャーフォンを所有している男女1,670人を対象に調査した「格安スマホに関する意識調査」の結果を発表した。その結果、格安スマホの認知度は約9割だが、利用率は約1割にとどまっているという。

 今回の調査結果によると、まず、格安スマホを知っているかという質問には、「知っており、詳しく説明ができる」という回答が20.1%、「知っているが、あまり説明はできない」という回答が38.0%、「知っているが、内容は知らない」という回答は32.2%と合わせて認知度は90.3%だった。

 格安スマホの利用状況については、10.9%が「格安スマホを利用している」と回答した。うち、利用している格安スマホ(N=182)の上位5社は、「OCN モバイル ONE」が30.8%で最も高く、ついで「IIJmio」が26.9%、「楽天モバイル(15.9%)」、「BIGLOBE LTE・3G(12.1%)」、「イオンモバイル(11.5%)」となった。

 次に、格安スマホ利用者(N=182)を対象に、購入時に重視した点を複数回答で聞いたところ、当然ながら「月額料金の安さ」を重視したとの回答が最も多く81.3%、次いで「通信速度の速さ」が42.3%、「通話プランがあること」が28.0%で続いた。その他、「最低利用期間が短いこと」という回答が20.3%あり、大手携帯会社の契約に設けられている2年縛りがないことも重視する点にあがった。

 また、購入時に不安に思った点については、契約への不安(26.4%)、乗り換えへの不安(24.2%)、サポートへの不安(21.4%)が上位だった。一方、現在格安スマホを利用していない人(N=906)を対象に利用意向を聞いたところ、「とても利用したいと思う(10.9%)」「やや利用したいと思う(25.9%)」を合わせて36.8%の利用意向があることがわかった。次に購入予定を聞いたところ、2015年内の購入予定は11.9%だった。

 格安スマホ購入予定者(N=318)に購入時に重視する点を複数回答で聞いたところ、利用者同様に「月額料金の安さ(90.3%)」「通信速度の速さ(51.3%)」が上位に入り、「現在の電話番号が引き継げること(38.4%)」が続いた。また、購入に際して不安に思うことは、「乗り換えがめんどくさそう」が36.8%で最も多く、僅差で「契約がわかりにくそう」が35.5%、続いて「実際に料金が安くなるかわからない」という不安が33.0%だった。

 格安スマホ未利用者かつ購入予定がない人(N=266)を対象に、格安スマホを購入したいと思わない理由を複数回答で聞いたところ、「今の携帯電話会社の方が安心だから」が最も高く56.8%、「今の携帯電話・スマートフォンと同様に使えるかわからないから(25.2%)」「つながり安さへの不安(22.9%)」「サポートへの不安22.6%」が続いた。(記事:町田光・記事一覧を見る

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