カシオ計算機、導入コストを抑えた水銀ゼロプロジェクター
2015年3月31日 12:52
カシオ計算機は30日、水銀ゼロのメリットを実感することを目指して開発したという次世代プロジェクター「XJ-V1」を5月下旬より発売すると発表した。
同社は、水銀ランプを用いずに高輝度投映を実現する「レーザー&LEDハイブリッド光源」を開発し、2010年にプロジェクターを発売した。以来、レーザーハイブリッド光源の市場でトップシェアを守り続け、9割近いシェアを獲得している。
「XJ-V1」は、プロジェクターの水銀ゼロ化を一気に加速させることを目的に開発した戦略モデル。新設計の光源と投映レンズを採用することなどでコストの抑制と高輝度投映を両立することに成功した。ビジネスや教育など幅広く活用できるという。
電源ONから最短5秒で最大輝度の投映ができ、水銀ランプに不可欠な明るくなるまでの待ち時間が不要。電源OFFもボタンを一度押すだけで完了する。再度電源ONの際も、クールダウン不要ですぐ使える。また、輝度が同程度の水銀ランプ搭載プロジェクターと比べて消費電力はおよそ半分という。価格はオープンで、年間10万台の生産を計画している。