中国:北京進出のセブンイレブンが苦戦、昨年赤字額は約2億円
2015年3月31日 09:28
*09:28JST 中国:北京進出のセブンイレブンが苦戦、昨年赤字額は約2億円
北京市内のコンビニエンスストア「セブンイレブン」が苦戦しているようだ。地元小売り大手の王府井百貨集団(600859/SH)はこのほど、25%出資するセブンイレブン(北京)公司に関し、投資損失額が2014年12月期(本決算)に259万1000人民元(約4970万円)に上ったことを明らかにした。この金額を基にすると、セブンイレブン(北京)公司自体の純損失は約1036万4000人民元(約1億9881万円)に膨らむ計算となる。北京商報が30日付で伝えた。
業界関係者によれば、「セブンイレブン」に限らず、中国国内で展開するコンビニチェーンのうち、黒字化しているのはごく少数だという。一部店舗は黒字でも、全体では赤字というケースが多数を占めるとされる。コンビニが低迷する理由については、◆出店エリアが流動人口の密集する場所やオフィスビル街などに集中し、賃貸料・人件費が高騰していること、◆コンビニで買い物をする消費習慣が依然として定着していないこと———などが挙げられる。
一方、こうした状況を受けて、セブンイレブン(北京)では2012年からフランチャイズの国内開放に活路を求めているという。飲食や自主ブランドの優勢を持つセブンイレブンにとって、十分に競争力を発揮するには、フランチャイズチェーン(FC)方式がより効果的だとみられている。加盟料はA類委託フランチャイズで28万人民元(約537万円)、D類特殊フランチャイズで70万人民元(約1342万円)となっている。
「セブンイレブン」は04年に北京市に進出。14年12月時点で同市内に173店舗を展開している。1日当たりの平均売上高は2万人民元(約38万円)。
【亜州IR】《ZN》