中国:ミドルサイズSUV市場で日韓メーカー劣勢、中国勢が猛攻

2015年3月30日 14:54


*14:54JST 中国:ミドルサイズSUV市場で日韓メーカー劣勢、中国勢が猛攻
中国のミドルサイズSUV(スポーツ多目的車)市場で、日韓メーカーが苦戦を強いられている。1-2月販売は、日本勢が前年同期比21.9%減の7万2700台、韓国勢が34.7%減の3万5600台に落ち込んだ。新モデルを携えて、中国自主ブランド車メーカーが同市場に猛攻撃をかけたため。日韓勢がシェアを落としつつあるという。盖世汽車網が30日付で伝えた。
車種別の販売動向は、これまで安定した販売台数を確保してきたホンダ「CR-V」が1万6400台と、5割に迫る減少幅。トヨタ「RAV4」と日産「キャシュカイ(日本名:デュリアス)」は5割を超える落ち込みとなった。韓国勢はさらに劣勢。この期は、韓国系ミドルサイズSUVの販売がすべて減少している。うち、現代自の「ix35」と傘下・起亜の「スポーテージR」は、それぞれ26.5%減の1万8100台、15.2%減の1万2900台に低迷した。
これとは対照的に同市場でプレゼンスを高めているのが、中国自主ブランド車メーカーだ。今年1~2月の中国自主ブランドSUVの販売台数は、前年同期比83.8%増の22万7000台に拡大。シェアは前年同期の約3割から5割超に拡大し、外資ブランド全体を上回った。新モデルの相次ぐ投入が販売を押し上げている。
1-2月のミドルサイズSUV販売台数の車種別ランキングで、中国自主ブランドは新規発売された3車種が上位10位に入った。北京汽車の「幻速S3」が3位、長安汽車の「CS75」が4位、東風汽車の「風神AX7」が9位にランクインしている。このほか、長城汽車(2333/HK)の「哈弗H6」がランキング1位を保持。1-2月販売台数は31.5%増の5万6300台に拡大し、中国SUV市場全体でも不動の首位を守った。
中国のSUV市場は足もとで、ミドルサイズSUVが主流だ。ミドルサイズSUVの1~2月販売台数は、前年同期比17.8%増の43万7400台に達し、SUV市場全体で53.7%のシェアを確保した。もっともコンパクトSUVへの人気が高まる中で、伸びは縮小傾向になる。17.8%の伸び率は、SUV全体のそれを大きく下回った。販売シェアに関しても、前年同期に比べて12.8ポイントも縮小している。

【亜州IR】《ZN》

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