「引き続き、粛々と進めていく」中谷防衛大臣
2015年3月24日 11:07
沖縄県の翁長雄志知事が辺野古の海底での作業を中止しなければ、1週間後にも岩礁破砕の許可を取り消す可能性があると言及したことを受けて、中谷元防衛大臣は23日夕の記者会見で「沖縄県知事の会見内容と沖縄県から指示文書がきた」としたうえで「ボーリングの調査を含めて、本事業に伴う岩礁破砕等に係る手続きについては沖縄県知事が定める沖縄県漁業調整規則等を踏まえて、十分な調査を行った上で実施していると承知している」と反発。「わが国は法治国家であります。この期に及んで、このような文書が提出をされたことは、甚だ遺憾」とした。
そのうえで、中谷防衛大臣は「防衛省としては海上ボーリング調査等の各種作業については環境保全にも万全を期して最適の方法で作業を進めてきた。沖縄防衛局が沖縄県に対して、まずアンカーを含むブイの設置に係る手続きの必要性について確認をしたところ、これについては、同県から他の事例を踏まえればブイの設置は手続きの対象とはならない旨が示されており、防衛省としては手続きが既に適正に行われたと考えている」とした。
また「ボーリング調査の手続きについても、沖縄防衛局が沖縄県に対して昨年7月以降、累次にわたって海上ボーリング調査の実施に必要な岩礁破砕等に関する協議等を行い、県から当該調査に係る許可申請は不要である旨の回答を得て調査を行っている」として、「手続きについては法令に従って、適正に行った上で、現在作業を進めているところであって、引き続き、粛々と進めていく」とした。(編集担当:森高龍二)