深セン・香港「相互乗り入れ」は10月解禁か、4月にも正式発表

2015年3月24日 10:00


*10:00JST 深セン・香港「相互乗り入れ」は10月解禁か、4月にも正式発表
深センと香港の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)は、今年10月の解禁となる見通しだ。香港の東方日報が23日、消息筋情報として伝えた。来月にも正式に発表される予定という。
投資対象は、「深セン1000指数」の構成銘柄となる見込み。同指数は、メインボード、中小企業板、創業板(ベンチャー企業向け市場)の上場銘柄で構成される。ただ、ボラティリティの大きい創業板の上場銘柄については、リスクヘッジの観点から、解禁当初は機関投資家に絞って取引を認める予定のようだ。
昨年11月にスタートした上海と香港の「相互乗り入れ」をめぐっても、香港→上海の総投資枠(現行で3000億人民元)が廃止されるという。ただ、1日当たりの投資枠は維持する方針だ(130億→200億人民元に拡大予定)。
深セン証券取引所の宋麗萍・総経理は今月8日時点で、香港との「相互乗り入れ」の基本的な枠組みがほぼ固まったと表明。上期中にも認可が下り、下期の実施が見込まれると述べていた。
深センと香港の相互乗り入れが解禁されれば、海外の投資家は香港を経由することで、人民元建ての深センA株を買うことが可能となる。また、中国で証券市場の開放が進めば、世界的なベンチマーク指数によるA株組み入れの可能性も高まり、一段の資金流入が期待できることになる。

【亜州IR】《ZN》

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