中国:トヨタ「クラウン」が低価格モデル投入、初の30万元割れ

2015年3月23日 13:17


*13:17JST 中国:トヨタ「クラウン」が低価格モデル投入、初の30万元割れ
トヨタ自<7203>の高級車「クラウン」の中国価格が30万人民元(約579万9800円)を切った。中国第一汽車集団との中国合弁、天津一汽豊田汽車(一汽豊田)がこのほど発売した14代目クラウンの価格は、2.5リッターのエントリーカーで27万9800人民元から。クラウンが中国に上陸してから最も低い価格設定に抑えられている。証券日報が20日付で伝えた。
中国の高級車市場に減速感がみられる中、価格を引き下げることで新たな顧客を取り込みたい考え。一汽豊田販売会社の姜君・総経理は、この価格設定が現実的なものである点を強調している。高級車市場では、メーカーの小売希望価格が高く設定されていればいるほど、ディーラーの値引き幅が大きいと指摘。メーカーの価格設定の段階から「大衆化」を色濃く出す戦略への切り替えも示唆した。
このほど発売された14代目クラウンは、2.5リッターのV6エンジンと6速オートマトランスミッションを積んだ5モデル。うち4モデルは31万800-38万5800人民元の価格で予約販売を行っていたが、発売の段階となって30万人民元割れのエントリーモデルを追加した形となった。4代目クラウンの月間販売目標は当初2000台に設定。今後投入予定の2.0リッターターボ車を発売した後は、同目標を上方修正する方針という。
一汽豊田の昨年の「クラウン」販売台数は1万4900台。トヨタブランドの中で6位にとどまった。価格帯28万-42万人民元クラス中国自動車市場での販売シェアは11.17%となっている。

【亜州IR】《ZN》

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