中国:住宅ローン規制近く緩和、金利や頭金比率引き下げへ

2015年3月20日 13:38


*13:38JST 中国:住宅ローン規制近く緩和、金利や頭金比率引き下げへ
不動産市場のテコ入れに向け、住宅ローンの金利や頭金比率が近く引き下げられる見通しだ。中国人民銀行(中央銀行)と財政部の支持のもと、住宅都市農村建設部が新規定の発表に向けた準備を進めているという。経済参考報が20日伝えた。
住宅の実需を掘り起こし、景気を下支えする狙い。新規定では、2戸目の住宅購入で銀行ローンを利用する場合について、貸出金利と頭金比率が引き下げられるもよう。うち頭金比率は現行の「60-70%」から「一律50%」に見直されるという。このほか、住宅公共積立金からの借り入れ(1戸目)についても、頭金比率規制が緩和される見込みだ。
住宅公共積立金からの借り入れをめぐっては、すでに済南市(山東省)や広州市(広東省)など地方政府レベルで、緩和に踏み切った地域も出ている。中央政府は今回、規制緩和を求める地方政府の声に応じる形で、貸出金利などの引き下げも認めたとされる。
中国の不動産市場では、住宅価格の下落傾向が続いている。統計局が発表した最新データによると、国内の主要70都市のうち、2月に前月比で新築住宅価格(中低所得層向けの「保障性住宅」を含む)が下落した都市は66都市と、前月の64都市から増加した。一方、上昇した都市は2都市で、前月統計と同様の結果。横ばいは2都市だった。

【亜州IR】《ZN》

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