中国:1-2月の自動車エンジン業界、ディーゼルとガソリンで明暗

2015年3月19日 08:55


*08:55JST 中国:1-2月の自動車エンジン業界、ディーゼルとガソリンで明暗
中国の自動車エンジン業界は今年1-2月、ディーゼルエンジンとガソリンエンジンで業績に大きな開きがみられた。ディーゼルは生産、販売がそろって前年割れ。落ち込み幅も大きく、今年通年にわたる不振が予想される状況だ。一方で、ガソリンは生産、販売ともに増え、好調を維持している。中国汽車工業協会が16日に報告した。
ディーゼルエンジンの1~2月生産・販売は、それぞれ19.39%減の48万2471基、18.41%減の44万118基に落ち込んだ。生産・販売ともに上位10社の多くが前年に比べて減少している。うち販売では、イ柴動力(ウェイチャイ・パワー:2338/HK)の落ち込み幅が50%を超えて最大。第一汽車、玉柴集団も30~40%の減少幅を記録した。
一方で、ガソリンエンジン市場は好調。1-2月は生産が11.81%増の296万1822基、販売が7.03%増の298万5794基に達した。完成車市場の安定成長を見込んで、多くのエンジンメーカーが手持ち在庫を増やしている。
2カ月の生産量は、上位10社のうち8社が増加。前年同期と比べた増加幅は、長安福特(フォード系)が64.2%で最も大きい。このほか一汽大衆(フォルクスワーゲン系)、上汽通用五菱汽車(ゼネラルモーターズ系)、神龍汽車(PSAプジョーシトロエン系)、長城汽車が20~30%の増加幅を付けた。長安福特は販売量も64.2%増加し、各メーカーで最大の伸びを記録している。

【亜州IR】《ZN》

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