【中国の視点】ギリシャ:ユーロ離脱の危険性が高まる、次はイタリアか

2015年3月19日 08:12


*08:13JST 【中国の視点】ギリシャ:ユーロ離脱の危険性が高まる、次はイタリアか
ギリシャ救済をめぐり、欧州連合(EU)との交渉が順調に進んでいないことがしばしば報道されている。また、ギリシャが改革案に十分な情報を提示していないことについて、EU側も不満を噴出している。こうした状況の中で、ギリシャのユーロ離脱懸念が再び高まっている。

中国の専門家は、ギリシャのユーロ離脱が確定されるなら、次はイタリアになる可能性があるとの見方を示した。イタリア経済の回復力が弱い上、負債水準がEUの中でワースト2になっているためだ。また、ほかのEU構成メンバーもEUを離脱する可能性があるため、ユーロが崩壊する可能性も考えられると指摘した。

ただ、イタリアのパドアン経済・財務相はこのほど、仮にギリシャがユーロから離脱してもイタリアへの影響が限定的だと発言した。一方、財務相は、ギリシャのユーロ離脱がEUに大きな悪影響を与えることが間違いないと指摘し、ギリシャをユーロ圏に留まらせることが重要だと強調した。

なお、ギリシャのバルファキス財務相は今年2月、ギリシャがユーロ離脱ならほかのEUメンバーも同様な運命を辿ると警告。EU構成国の中で3位のGDPを誇るイタリアの債務水準も楽観視できないと指摘した。《ZN》

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