NECソリューション、VRを利用して動作や環境などを検証する「仮想検証」の新技術を開発

2015年3月17日 15:38

 NECソリューションイノベータは17日、バーチャルリアリティ(VR)を利用して動作や環境などを検証する「仮想検証」に、「人間中心設計(Human Centered Design、HCD)専門家」のノウハウを取り入れた分析・評価を行う技術を開発したと発表した。

 新技術は、専門家の評価指標に基づく分析結果を数値やイメージで仮想空間に表示する体感分析エンジンによって、専門的な知識がなくても"腰が疲れる"、"手が届きにくい"などのユーザエクスペリエンス(UX)上の問題点や潜在的な課題を視覚的に把握できるという。また、利用者の体格や視界などの身体的特性に合わせて検証環境を設定することで、視覚障がい者向けのバリアフリー設備など様々な利用シーンに対応した仮想検証を行うことが可能という。

 現在、新技術の実用化に向けて、より現実に近い感覚で仮想検証ができるヘッドマウントディスプレイを利用した実証実験を行っている。今後は業種の幅を広げ、体感評価を活用した製品やサービスの共創を目指す。さらに、2016年度の製品化を目指して、技術開発・製品開発を進めていく予定だ。

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