総理経験までした方があまりに軽率=菅官房長官

2015年3月12日 10:12

 菅義偉官房長官は11日の記者会見で、鳩山由紀夫元総理がクリミア半島を訪ねたことに「総理まで経験した方が、あまりにも軽率な行動」と強く批判。「極めて遺憾」と懸念も示した。

 政府はロシアのピザを持ってクリミア半島を訪問すればロシアの主権を認めることにつながりかねないと強く、自粛を求めていた。

 菅官房長官は「ロシアによるクリミアの併合はウクライナの主権及び領土の一体性の侵害であり、力による現状変更の試みは日本としては断じて認めることはできないと一貫して言ってきた」と日本政府の立場を改めて明確にし、「クリミア訪問は日本政府の立場と相容れない」と批判した。

 また、この日、普天間飛行場の名護市辺野古への代替基地建設について記者団から聞かれ、菅官房長官は「米軍による抑止力の維持と普天間基地の危険性の除去を考えたときに、唯一の解決策」との考えを改めて示し、「(その内容で)日米で合意し、そののちに沖縄県と名護市の合意を得たうえで閣議決定した。そして、埋め立て承認を知事から頂戴した。なので、粛々と計画を進めていきたい」と経緯を示して語った。(編集担当:森高龍二)

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