長崎大、東芝がギニアでエボラ出血熱検査試薬の実用性評価を開始

2015年3月11日 22:08

 長崎大学と東芝は17日から、長崎大学熱帯医学研究所が開発したエボラ出血熱検査試薬を用いた実用性評価をギニアで開始する。

 東芝は、2009年に生物剤の同時検知システムを実用化した。昨年夏からは長崎大学と共同でエボラ出血熱検査試薬に関する研究を行っている。この研究により、新開発の検査試薬を使うことで、これまで1時間以上かかっていたエボラウイルス検査にかかる時間を20分程度に短縮できることが確認できたという。

 この結果を踏まえ、ギニアの首都コナクリにあるドンカ国立病院の協力を得た上で、同研究所の安田二朗教授と黒崎陽平助教の監修のもとで、エボラウイルス感染者の検体を用いた実用性評価を行い、有効性を確認するとしている。

 東芝では、試薬と検査装置で構成された新開発の検査システムを将来的に空港や港湾施設に設置することを目指している。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る

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