カゴメ、朝のトマト摂取でリコピンが効率的に吸収されることを確認

2015年3月10日 10:35

 カゴメは9日、朝・昼・夜のうち、朝にトマトを摂った場合に機能性成分“リコピン”が最も効率的に吸収されることを、ラットを使った試験で明らかにしたと発表した。

 体内での栄養成分の消化吸収や代謝には1日のリズムが存在し、栄養成分を摂る時間帯によってその吸収効率が異なることがわかってきているという。カゴメではトマトに含まれる抗酸化作用をもつ機能性成分“リコピン”に注目し、これまでに様々な健康機能を明らかにしてきた。この研究では、トマトを摂取する時間帯とリコピンの体内への吸収効率の関係について調査した。

 調査では、ラットを、朝トマト群、昼トマト群、夜トマト群に分け、朝・昼・夜に1匹あたりに6gずつ、通常飼料もしくはトマト含有飼料を与えた。この方法で4週間飼育し、最終日にラットの血中リコピン濃度の推移を調べ、そこからリコピン吸収量の指標として血中濃度曲線下面積(AUC)を算出した。その結果、朝トマト群は、昼トマト群及び夜トマト群と比べて、リコピンの吸収量が多いことがわかったという。

 リコピンとは、トマトの赤い色素成分で強い「抗酸化作用」をもつ機能性成分である。生活習慣病や老化の原因となる活性酸素を除去し、さまざまな機能が報告されている。

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