ギリシャ首相の求愛とドラギ欧州中銀総裁の拒絶
2015年3月9日 14:47
*14:47JST ギリシャ首相の求愛とドラギ欧州中銀総裁の拒絶
ツィプラス・ギリシャ首相は、ギリシャのユーロ圏離脱を望んでおらず、欧州を愛している、と述べ、財政赤字を補填するため財務省証券の発行を要請しており、欧州中央銀行に対し、反対すれば重大な責任を負うことになると警告したが、ドラギ欧州中銀総裁は、冷たく拒否した。
ドラギ欧州中銀総裁は、「欧州中央銀行は政府機関でない。政府ならば、紙幣を印刷して国債を購入することが出来るが、欧州中央銀行は、加盟国の国債を購入することは、財政ファイナンスとみなされ、リスボン条約によって禁じられている」と述べた。
ツィプラス・ギリシャ首相は、さらに、ギリシャ救援プログラムの残りの支援金72億ユーロの支払いを求めているが、支払いの条件である経済改革リストが完全ではないことで、
ダイセルブルーム・ユーログループ議長は、3月中の支援実行はない、と述べている。
ギリシャは、今週末13日に約20億ユーロの返済期限を迎えることで、デフォルト(債務不履行)の可能性が高まりつつある。《MY》