難病の子ども向けホスピス、ユニクロなどの支援を受け大阪市に建設

2015年3月7日 18:11

 こどものホスピスプロジェクトと日本財団、ユニクロは6日、難病の子ども向けホスピス「TSURUMI こどもホスピス」を建設すると発表した。

 大阪市鶴見区の花博記念公園鶴見緑地内に建設される同施設は民間団体と企業が主体となって設立し、医療・教育・保育の専門家を中心とした地域のボランティアによって運営される国内初のコミュニティ型子どものホスピス。今年3月中旬に着工し、同年12月の竣工、開業を予定する。

 施設内には、プレイルームやリビング、キッチンのほか宿泊部屋を備え、難病の子どもとその家族が自宅のようにくつろいで過ごせる空間が提供される。難病の子どもたちには、医師や看護師、教師、保育士など多様なボランティアが寄り添い、見守るなか、さまざまな遊びや学びの場を提供することで子どもたちの成長を後押しする。

 また、看護のため24時間常に緊張を強いられている両親へのケアや、寂しい思いをしている兄弟姉妹へのサポートも行う。
 施設は企業や個人からの寄付金で運営され、無料で利用できる。施設の一部は、広く市民に開放され、重い病気を持つ子どもと一般の子どもが隔たりなく遊び、難病児の家族と地域住民が日常的に触れ合う地域交流の拠点としての役割も果たす。地域全体で難病の子どもとその家族を支える基盤となることを目指すという。

 同施設は、ユニクロが2012年に世界中から子どもたちに夢や希望を与えるアイデアを募ったプロジェクトに応募されたアイデアのなかから実行される8つのプロジェクトのひとつに選ばれたことを受け、建設が決定したものでる。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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