ルビコン川向こうのパーティー

2015年3月6日 13:28


*13:28JST ルビコン川向こうのパーティー
2009年3月、バーナンキ第14代FRB議長は、資産購入金額を1兆1500億ドルに拡大させた時に「ルビコン川」を渡ったと認識した、と議事録に記録されている。
FRBが4兆ドルの流動性を供給したことで、ドル・キャリートレードが活発化し資産価格は上昇し、バブルの様相を呈した。

そして、2014年10月、イエレン第15代FRB議長が、FRBの家訓「FRBの仕事は、パーティーが盛り上がり始めたら、参加者から不満が出てもパンチボウル(酒が入ったボウル)をさっさと片付けること」(マーティン第9代FRB議長)に従って幕を引き、ドル・キャリートレードは終わりつつある。

そして昨日、ドラギ欧州中銀総裁が2016年9月までの資産購入の開始を宣言したことで、ユーロ・キャリートレードというパーティーが始まった。

ユーロ・ドルは、テクニカル分析では、1.6040ドルを頭とする「ヘッド・アンド・ショルダー」が完成していることで目標値0.8228ドルが点灯している。
ファンダメンタル的には、欧米金融政策の乖離、キャリートレードの調達通貨の交代による下落が予想される。《MY》

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