レノボのスマホ世界シェア拡大、サーバーでも躍進=ガートナー
2015年3月5日 08:56
*09:00JST レノボのスマホ世界シェア拡大、サーバーでも躍進=ガートナー
世界のスマートフォン市場で、聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が一段とシェアを伸ばしたことが分かった。米調査会社のガートナーによると、2014年第4四半期(10-12月)の出荷台数は前年同期比5.8%増の2万4300単位(台)で、米アップル、韓国サムスン電子に次ぐ3位。市場シェアは6.6%と、前年同期の5.8%から0.8ポイント拡大した。
他社のシェアを見ると、首位のアップルが20.4%、2位のサムスンが19.9%。両社のランキングが入れ替わるのは、2011年以来のことという。3-5位は中国勢が占め、レノボの下に、華為技術(ファーウェイ)の5.7%、北京小米科技(シャオミ)の5.1%が続いた。
サーバー分野では、レノボの躍進がさらに目立つ。昨年10月、米IBMの低価格サーバー事業を買収したことが寄与した。売上高は前年同期比8.4倍の11億362万米ドルに急増。米シスコシステムズを追い抜き、世界4位に浮上した。市場シェアは7.9%と、前年同期の1.0%から6.9ポイント上昇している。
上位3社のシェアはそれぞれ、ヒューレッド・パッカード(HP)が27.9%、デルが17.3%、IBMが12.8%で推移した。5位のシスコは5.5%。
パソコン(PC)世界最大手のレノボは、積極的な買収で事業規模を拡大してきた。2005年5月には、IBMのパソコン事業を買収。2014年10月には、IBMの低価格サーバー事業を譲り受けた。同月にはこのほか、米グーグルから携帯端末大手モトローラ・モビリティを買収し、世界3位のスマホメーカーに浮上している。
【亜州IR】《ZN》