東急電鉄、鉄道高架下の防犯カメラに「オンライン画像監視」「侵入検知」サービスを導入
2015年3月2日 23:32
東急電鉄は2日、4月から鉄道の高架下に設置を進めている防犯カメラに対して、100%子会社の東急セキュリティが提供するカメラ画像解析技術を活用した「オンライン画像監視サービス」と「侵入検知サービス」を順次導入すると発表した。鉄道施設への画像解析技術を活用したサービスの導入は、私鉄で初めて。
東急電鉄と東急セキュリティは、これまで鉄道や商業施設を中心に、防犯カメラの設置や警備員の配置を行ってきた。昨年4月には東急セキュリティが画像監視センターを開設し、「オンライン画像監視サービス」の提供を開始。画像監視センターでは、東急グループ各施設の防犯カメラを一元管理することで、異常発生時の迅速な対応(警備員の出動対応や警察への捜査協力など)と防犯カメラメンテナンスの効率化を推進している。
今年2月からは、鉄道の高架下に防犯カメラの設置を進めており、4月から東急線全線(高架橋がない世田谷線、こどもの国線を除く)90台の防犯カメラに「オンライン画像監視サービス」と「侵入検知サービス」を導入し、侵入を制限している一部の高架下の警戒レベルを高める。
両社は今後、鉄道施設をはじめとする東急グループ各施設やその他沿線施設に「オンライン画像監視サービス」を展開していく予定。また、新たな画像解析技術を順次導入し、さらなる防犯カメラの高度化を進める。「オンライン画像監視サービス」の導入により、従来の人のみ、機械のみによる警備から、機械と人の長所を組み合わせた高度な警備ネットワークを実現し、東急線沿線内の安心・安全の向上を図り、「東急沿線が選ばれる沿線であり続ける」ために寄与する考えだ。(記事:宮野 浩・記事一覧を見る)