NEC、転送レート1Gbps以上の4096QAM方式無線伝送技術を開発

2015年2月27日 10:45

 NECは26日、大容量マイクロ波通信装置向けに、世界最高効率の無線伝送が可能な4096QAM方式の変調技術を開発したと発表した。これにより、無線通信においても光回線並みの1Gbps以上の転送レートを実現するモバイルバックホールの構築が可能となるという。

 デジタル変調方式の一つであるQAM変調方式では、1回の変調(1シンボル)に割り当てるビット数が多いほど、また1秒間により多くのシンボルを送るほど伝送容量が増える。4096QAM方式は、1シンボルあたりで12ビット(2の12乗)のデータ伝送を行うため、現在普及している256QAM方式の8ビットデータ伝送と比べ高効率である。

 今後、この技術をマイクロ波通信システムの新シリーズ「iPASOLINK VR」に適用していく予定だ。4096QAM方式の変調技術を同装置に適用することで、既存装置と比較して伝送容量を約25%増加させ、安定した高品質な通信サービスの提供が可能になるとしている。

関連記事

最新記事