NYの視点:イエレンFRB議長議会証言で注目される“言葉”
2015年2月24日 07:01
*07:04JST NYの視点:イエレンFRB議長議会証言で注目される“言葉”
イエレンFRB議長は24日に上院銀行委員会、25日に下院金融委員会で金融政策および経済情勢に関する半期に一度の議会証言を予定している。議会は金融政策で利上げの時期など、イエレン議長に一段と明確な答えを求める可能性がある。この議会証言でのイエレン議長の発言で利上げの時期を再確認していくことになる。米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した1月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、メンバーが利上げに関して予想に反し慎重な姿勢に転じたため早期の利上げ観測はいったん後退。
イエレンFRB議長の議会証言の内容が、議事録内容と大幅に相違する可能性は少ないとの見方が一般的となっている。しかし一方で、1月のFOMC議事録には非常に強かった1月の雇用統計が反映されていないことを理由に、米FRBが3月のFOMCで金利に関するフォワードガイダンスで「辛抱強く」の文言を削除し6月の利上げに向けた方針を示唆するとの見方も根強い。イエレン議長の議会証言の中で、投資家は以下の言葉に注目している。
「patience 辛抱強く」
「年中ごろ mid-year」
「インフレが低すぎる inflation is too low」
「労働市場は強い Labor market is strong」
イエレンFRB議長が経済や労働市場が「一段と改善した」との楽観的見通しを示した場合、利上げを織り込むドル買いが強まる。《KO》