三菱重工など5社連合、カタール初の地下鉄システム建設を受注内示獲得
2015年2月23日 21:34
三菱重工業、三菱商事、日立製作所、近畿車輛と、フランスの電機メーカーのThales(タレス)の5社連合は20日、Qatar Railways Company(カタール鉄道会社)から、カタールの地下鉄「ドーハメトロ」のシステムの建設の受注内示を獲得したと発表した。完成は2019年10月の予定。
ドーハメトロはカタール初の地下鉄で、首都ドーハを通るレッドライン、グリーンライン、ゴールドラインの3路線計86km(地下区間52km)、32駅が設置される予定。
5社連合は昨年3月に入札し、11か月間にわたる交渉を経て、獲得に至ったという。
5社連合の計画によると、連合のリーダーとなる三菱重工がプロジェクトマネジメントとシステムインテグレーションを手掛けるほか、受配電設備、プラットホームドア、軌道工事、トンネル換気設備を製作する。三菱商事と近畿車輛は車両75編成225両を供給する。
日立製作所はプロジェクトマネジメントの一部を手掛けるほか、総合検測車両や一部メンテナンス設備を供給する。タレスは、列車制御方式による信号システム、通信・保安システム、総合運行管理センターおよび自動料金収受システムを供給する。
なお、今回獲得した契約には、完成から最長20年間の長期保守契約も含まれるという。