【どう見るこの相場】TOPIX型相場は来るか

2015年2月20日 23:35

 TOPIXが20日、8年ぶりに1500ポイント台に乗せた。それでも、2007年高値には約18%届かず日経平均に比べで遅れが目立つ。TOPIXの行方を展望した。

■日経平均に比べで遅れ、5~6月に07年高値更新へ

日経平均は2007年のフシを抜いたようですが、TOPIXはどうですか。 日経平均は大きいフシとなっていたリーマンショック前の2007年2月の高値1万8300円(場中値)を抜いて1万8322円まで買われました。TOPIXは20日(金)、1500ポイントと2007年12月以来の1500ポイント台を回復しましたが、まだ2007年2月の1823ポイントに対しては約18%下にあります。

なぜですか。 現在の相場主役は、ひと頃に比べると人気に陰りはみられるものの、依然、輸出関連銘柄が中心で、日経平均には輸出関連型銘柄が多く含まれているためです。これに対し、内需関連銘柄のウエートが大きいTOPIXはまだエンジンがかからないという状況です。

これまでのケースなら、日経平均の後を追ってTOPIXがすぐに買われていたと思いますが。 TOPIXには、いつ頃、エンジンが始動しますか。 そうですね。国内景気が、まだ手放しで喜べる状況ではありませんから内需型のTOPIXまで大きく買い上がる元気がありません。でも、日経平均に2万円の声も聞かれますからTOPIXも徐々に水準を切り上げていくと思われます。

TOPIXは、いつ頃、高値を抜きそうですか。 はっきりは分かりませんが、今年5~6月頃の可能性は高いと思われます。TOPIXは比較的、GDPとの関係が強いためです。昨年10~12月のGDPが3四半期ぶりにプラスに転じましたが、1~3月もプラスならTOPIXに好反応すると思われます。5月中旬頃に1~3月のGDP速報値が発表さますので5~6月に盛り上がる可能性は十分あると思います。

先回り投資は大丈夫ですか。 仮に、TOPIXという指数に投資するなら5~6月目標で1500ポイント割れは狙えるでしょう。個別では2015年3月期に続いて2015年3月期の見通しのよい銘柄を3月の配当取りで買うことに賛成です。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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