ジャパンディスプレイ、ウェアラブルデバイス向けの低消費電力カラー液晶を発売

2015年2月20日 14:54

 ジャパンディスプレイは19日、腕時計型ウエアラブルデバイス向けに、反射型カラー液晶モジュールを標準ラインナップすると発表した。

 今回、ラインナップされる反射型液晶モジュールの消費電力は、一般的な透過型液晶モジュールの消費電力の0.5%以下という低消費電力を実現している。サンプル出荷は3月から、標準品の販売は7月から開始される。サンプルの画面サイズ(画素数)は、丸型3.4cm(320×300)である。

 近年、スマートフォンなどと連携してネットワークに接続できるウエアラブルデバイスが普及期を迎え、時計、スケジュール管理、メール送受信、ナビゲーション、スポーツや健康管理などに新たな用途が広がっている。これらのウエアラブルデバイスには、バッテリーの持ち時間を伸ばすための消費電力の削減が、長時間身に着けて使用するために重要な課題となっている。

 今回発表された反射型液晶モジュールは、透過型液晶モジュールで約8割の電力を消費するバックライトが不要である。さらに新製品は、画素ごとに配置されたメモリに画像データの保持を可能にし、駆動電力が大幅に削減され、バッテリー持ち時間を改善している。また、光学設計を最適化した反射型液晶技術によって、高画質と明るい外光のもとでも高い視認性を実現している。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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