中国:1億円の未払い給与を17年間放置、刑事事件を優先で
2015年2月20日 09:11
*09:11JST 中国:1億円の未払い給与を17年間放置、刑事事件を優先で
700人の工事作業員に対する給与が17年間も未払いになっていた事件で、広東省深セン市の当局はこのほど、この工事請負業者に強制支払いを命じた。未払いの返還請求訴訟は2002年から起こされていたが、当局は同プロジェクトの刑事事件(詐欺行為)を先に審議。民事事件(給与未払い)を後回しにしていた。人民網が16日付で伝えた。
給与の未払いが続いていたのは、1996年に着工された「香珠ガーデンプロジェクト」。泰生公司、農科集団、辰森公司の3社が、深セン市建設プロジェクトから受注した。
給与未払いに絡む民事事件の審議が再開されたのはその17年後の2013年。2月5日に過去の未払い給与の全額(6000万人民元、約1億1400万円)がようやく作業員らに返還されたという。
【亜州IR】《ZN》