(中国)幸福度の全国調査:「既婚別居中」は最も低い

2015年2月19日 08:41


*08:45JST (中国)幸福度の全国調査:「既婚別居中」は最も低い
中国家庭金融調査研究センターはこのほど、西南財経大学が中国全土を対象に行っ
た「幸福度」アンケート調査の結果をまとめた「国民幸福報告2014」を発表した。華
西都市報が14日付で伝えている。
アンケートは、「極めて不幸」「不幸」「普通」「幸福」「極めて幸福」の5段階
で、普通を100とした数字で集計された。
未婚・既婚別の比較では、「既婚者」の幸福度が最も高く131.5点、次いで「同棲
中」が130.3点となり、「未婚」、「離婚」がこれに続いた。最も幸福度が低かった
のは、「既婚別居中」と答えた回答者で100.7点だった。しかし、この比較には男女
差があり、男性が「未婚者」(121.8点)より「既婚者」(131.0点)で幸福度が増す
のに対し、女性は「未婚者」(137.4点)の幸福度が「既婚者」(132.1点)を上回っ
た。これは、社会や家庭における男女の役割分担に関係した差異とみられる。
年代別の比較では、「90後(90年代生まれ)」に属する回答者の幸福度が最も高
く151.8点、反対に「60後(60年代生まれ)」は最も低く125.2%だった。これは、現
在46-55歳になる「60後」世代が、年老いた親と、まだ完全に自立していない子ども
を抱え、両親の生活、子どもの教育、就職、結婚、マイホーム問題などの生活ストレ
スが重くその肩にのしかかっているためと考えられる。
また、学歴別の比較では、最終学歴が小学校卒業と答えた回答者の幸福度が最も
高く133.3点、反対に大学博士課程修了者は最も低く121.0点だった。
さらに、企業形態別の比較では、外資系企業と、香港・マカオ・台湾の100%出資
企業に属する回答者の幸福度が最も高く、それぞれ141.0点と141.4点、次いで、安定
した給与と手厚い意福利厚生を約束される国営・国有企業が132.6点、最下位は民間企業で131.3点となった。

【亜州IR】《ZN》

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