富士通、グループ国内外すべての社内システムを次世代クラウド化へ

2015年2月19日 11:40

 富士通は18日、富士通グループ国内外で稼働中の全ての社内システム計約640システム(サーバ数:約1万3,000台)を、次世代クラウド基盤に移行することを決定したと発表した。移行は、2015年2月より順次実施し、今後5年間で完了する予定。

 今回、システムの移行先となる次世代クラウド基盤は、富士通が開発を進めているオープンスタックベースの新しいクラウドサービス基盤である。社内システムを移行するとともに、一部のユーザーと実証を行いながら継続的に機能開発を行い、2015年度中にユーザーへの提供を開始する予定だ。

 富士通グループの社内システムは、CRM/販売支援システム、SCM/ECMシステム、人事・経理などのコーポレート系システム、全社の情報共有やコミュニケーションを支えるグローバルコミュニケーション基盤などの共通システムに分類される。

 次世代クラウド基盤への移行は、これら全てを対象に今後5年かけて順次実施する。その第一弾として、2月にコーポレート系の2システムより移行を開始する。次世代クラウド基盤へ全ての社内システムの移行が完了した際には、TCO(Total Cost of Ownership)を5年間で約350億円削減できる見込みだという。

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