日立の米子会社、仏ITサービス会社オキシア社を買収

2015年2月18日 10:52

 日立製作所の米国子会社であるHitachi Data Systems Corporation(日立データシステムズ社)は18日、SAPシステムのマネージドサービスやクラウドサービスを提供するフランスのITサービス会社oXya(オキシア社)を買収し、完全子会社化することで、同社と合意したと発表した。両社は今後、2015年3月末までの買収完了に向けた手続きを進める。

 オキシア社は、1998年の創業以来、SAPシステムを専門に取り扱っているITサービス会社である。欧州を中心に全世界20万以上のユーザーに、SAPシステムのマネージド(保守、運用)サービスやクラウドサービスなどを提供している。

 一方、日立は、社会や企業が抱える課題、ニーズをプロダクト、サービス、ITを組み合わせ解決する社会イノベーション事業をグローバルに推進している。その中で、日立データシステムズ社は、統合プラットフォームをはじめとする高付加価値化したITプラットフォームやマネージドサービス、クラウドサービスなどに事業ポートフォリオを拡大し、社会イノベーション事業のグローバル展開を推進する中核を担っている。

 日立はこの買収により、オキシア社が有するSAPシステムのマネージドサービスやクラウドサービス提供基盤を獲得し、高い付加価値を持つ日立のITプラットフォームを組み合わせることにより、社会イノベーションを支える高信頼、高品質なITサービスを強化する。さらに、約100以上の国と地域に拠点を有する日立データシステムズ社の販売基盤や、日立グループの持つグローバルコンサルティングネットワークなどを活用し、社会イノベーションを支える高信頼、高品質なITサービスのグローバル展開を加速していく方針だ。

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