中国:銀行不良債権比率が4年半ぶり高水準、増益率も1ケタ台に鈍化

2015年2月16日 11:16


*11:17JST 中国:銀行不良債権比率が4年半ぶり高水準、増益率も1ケタ台に鈍化
景気の減速などを背景に、中国銀行業の信用リスクが拡大している。中国銀行業監督管理委員会(銀監会)が13日発表した統計データによると、国内商業銀行の不良債権残高は14年末時点で8426億人民元(約16兆円)に達し、年初比で2506億人民元の増加を示した。不良債権比率は1.25%と、年初比で0.25ポイント悪化。4年半ぶりの高水準を記録した。
利益成長も鈍化。商業銀行の14年純利益は総額1兆5500億人民元と、前年比で9.7%の伸びを示した。伸び率は前年の14.5%から1ケタ台に減速している。
これら数値の動向について、銀監会は銀行の信用リスクが引き続き上昇していると説明する一方、中国の銀行のリスク対応力は高いと強調した。14年末時点の自己資本比率(加重平均、以下同)は13.18%、中核的自己資本(Tier1)比率は10.76%、コアTier1比率は10.56%に上昇。年初比で0.99ポイント、0.81ポイント、0.61%ポイントずつ改善したと評価した。

【亜州IR】《ZN》

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