【高見沢健のマーケット&銘柄ウオッチ】5月にNYダウ、日経平均とも「倍返し」達成へ

2015年2月16日 11:07

 WTI原油価格が1月29日にかけて一時1バレル43ドル台の安値をつけた後、先週末に52ドル台まで反騰したことで、株式市場にリスク選好の流れが出ている。

 米国ではナスダックとSP500が昨年12月につけた高値を更新。NYダウも終値ベースでは先週末で12月高値にあと33ドルに迫り、いずれも三角保ち合いを上放れる足取りとなってきた。

 日経平均も12月8日につけた終値1万7935円の高値を、2月12日の1万7979円引けでクリアし、三角保ち合いを上放れた(TOPIXも同様)。

 12月高値から1月安値にかけての調整幅は終値ベースでNYダウは985ドル、日経平均は1180円で、この下げ幅をそれぞれ12月高値に加算して得られる、「下げの倍返し」の水準はNYダウが1万9038ドル、日経平均は1万9115円となる。

 3月18日のFOMC後の記者会見で早期利上げ懸念が高まることが無ければ、5月にかけて倍返しのレベルを試めすことになろう。(証券ジャーナリスト)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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