昭和電工と長興材料工業、華南で熱硬化性成形材の生産合弁
2015年2月13日 13:20
*13:20JST 昭和電工と長興材料工業、華南で熱硬化性成形材の生産合弁
昭和電工<4004>は12日、合成樹脂材料メーカー台湾大手の長興材料工業股フン有限公司と合弁で、広東省珠海市に熱硬化性成形材料(BMC)事業の昭和長興(珠海)有限公司(仮社名)を立ち上げると発表した。昭和電工にとって、中国で2番目の生産拠点となる。資本金は7000万人民元(約11億9000万円)。出資比率は昭和電工が70%、長興材料工業が30%とする。2016年12月の操業開始を目指し、2015年6月に設立する。
BMCとは不飽和ポリエステル樹脂を主成分に、ガラス繊維などを混練した熱硬化性
成形樹脂を指す。自動車向けランプリフレクターやエンジンカバー、家電・精密部品
の封止材などに使用される。最近では、電気自動車、ハイブリッド車向けのモーター
封止材としての用途に拡大が見込まれている。
昭和電工のBMC事業は、日本、上海、タイの3カ所に生産拠点を持つ。なかでも中
国でのBMC販売は2007年以降、年平均15%の高い伸びを記録。上海拠点はフル操業の
状況が続いている状況だ。今後さらなる拡大が予想される中国市場で新たに生産拠点
を設立し、同地域の供給体制を強化する構えだ。
【亜州IR】《ZN》