NYの視点:ギリシャ債務協議、「最悪のシナリオ」回避との期待も
2015年2月13日 07:01
*07:05JST NYの視点:ギリシャ債務協議、「最悪のシナリオ」回避との期待も
ユーロ圏はギリシャ債務問題を協議するため臨時財務相会合を開催した。メディアがドイツ財務相のイエーガー報道官の話として、「救済プログラムの延長で合意文書がすでにできあがっているものの、ギリシャ側が最終的な署名を拒否した」と報じられている。文書の文言が問題となったようだ。反緊縮を掲げて選挙で勝利したギリシャの新政権は、国民に向けて救済策の延長を正当化する必要がある。このため、文書の中の文言で、ギリシャは「現在のプログラムの延長」と同意義の文言を避けたい。
ドイツ側は現行の全ての条件を主張しているわけではないとしたほか、ギリシャ側も民営化なども検討すると述べるなど、両者に譲歩の姿勢が見られる。16日のユーロ圏財務相会合に向けて、声明文などを詰めていくことになるようだ。「最悪のシナリオは回避できそうだ」との期待もあるが、引き続き予断は許せない。
■ギリシャ債務協議の最新スケジュール
■2月
15日:ギリシャ大統領採決
16日: ユーロ圏財務相会合
18日:隔週ごとの緊急流動性支援(ELA)見直し
28日:欧州金融安定ファシリティー(EFSF)プログラム期限
■3月
6日 :2.97億ユーロの返済、国際通貨基金(IMF)/12億ユーロのTビル満期
13日:3.34億ユーロの返済、国際通貨基金(IMF)/16億ユーロのTビル満期
16日:5.56億ユーロの返済、国際通貨基金(IMF)
20日:3.34億ユーロの返済、国際通貨基金(IMF)/16億ユーロのTビル満期《KO》