日立データシステムズ、米国のビッグデータアナリティクス企業を買収

2015年2月12日 12:02

 日立製作所の米子会社Hitachi Data Systems Corporation(日立データシステムズ社)は11日、ビッグデータアナリティクスソフトウェアを開発、提供する米国Pentaho Corporationを買収すると発表した。両社は今後、契約に基づき、2015年6月末までの買収完了に向けた手続きを進める。

 Pentahoは、業界有数のハードウェアベンダやシステムインテグレータを含む強固なパートナー基盤を有すると同時に、世界180カ国以上に1,200を超える顧客基盤を持つ、ビッグデータアナリティクス分野のリーディングカンパニーである。高度なデータ統合、分析、可視化技術を持ち、それらの機能を統合して提供している。同社の開発するビッグデータアナリティクスソフトウェアは、多種多様なデータに対応し、さまざまな業務システム、アプリケーションのデータを統合して多角的に分析、可視化することが可能だ。

 一方、日立は、社会や企業が抱える課題、ニーズをプロダクト、サービス、ITを組み合わせ解決する社会イノベーション事業をグローバルに推進している。上流のコンサルティングを起点としたトータルソリューションの提案から、グローバルに約100以上の国と地域に拠点を有する日立データシステムズ社を中核としたITプラットフォームやクラウドサービスの提供まで、ビッグデータ利活用におけるグローバルバリューチェーンの強化、拡大を図っている。

 日立は、この買収により、 Pentahoの先進的なビッグデータアナリティクスソフトウェアと技術・ノウハウを獲得し、日立の高信頼、高性能なITプラットフォームやデータ管理技術などと連携させることで、多種多様な業種が共通的に利用できる新たなビッグデータ利活用基盤を構築する方針だ。

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