米テスラが中国で大苦戦、1月販売はわずか120台

2015年2月12日 08:34


*08:37JST 米テスラが中国で大苦戦、1月販売はわずか120台
米電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズが中国で、予想外の大苦戦を強いられている。11日付のメディア報道によると、1月の販売台数は約120台にとどまり、自社予想を大幅に下回ったもよう。販売不振の責任を取る形で、グループ副総裁兼グレーターチャイナ最高マーケティング責任者(CMO)の金俊(キム・ジュン)氏が辞任したと報じられている。
テスラの中国部門幹部が辞任するのは昨年以来で3人目。昨年4月には中国エリア総裁の鄭順景(キングストン・チャン)氏が、12月にはその後任の呉碧セン(ベロニカ・ウー)氏が引責辞任していた。
テスラにとって、中国は世界戦略の要。14年の当初計画では、世界の目標販売台数4万6000台のうち、30%に当たる1万4000台を中国で売り上げる目標を掲げていた。しかしながら実際は、1-10月累計でわずか1600台を売り上げるにとどまっている。価格が高すぎるほか、充電インフラ整備の遅れが背景にあるようだ。
テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は先月13日時点で、14年10~12月期の中国販売が「予想外に低調だった」と発言。ただ、「問題は解消しつつある」と強気の姿勢を示していた。
同社は米国時間11日に14年10-12月期の業績を発表する予定。中国での販売不振を受け、世界戦略を見直す必要に迫られるとの懸念も浮上している。


【亜州IR】《ZN》

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