HSBC、脱税ほう助で最大20億米ドルの罰金も=CLSA
2015年2月12日 08:38
*08:41JST HSBC、脱税ほう助で最大20億米ドルの罰金も=CLSA
英系の大手金融グループHSBC(5/HK)のスイス支店が長年にわたり、顧客の脱税を手助けしていたとされる問題で、CLSAは「10億-20億米ドルの罰金を科される可能性がある」との見解を示した。ただ、HSBCが内部管理を強化していることなどに言及し、株価への影響は短期的なものにとどまると分析。脱税ほう助の事実そのものについては、2007年時点ですでに明らかになっていたことであり、各国政府も2008年に資料を入手していたと指摘している。
HSBCによる脱税ほう助の詳細は、ICIJ(国際調査報道ジャーナリスト連合)の共同調査によってその実態が明らかにされた。2007年の内部告発を受けて、ICIJは203カ国・地域の10万を超える口座を分析。脱税のための秘密口座を保有する顧客リストには、麻薬販売グループやテロリストなども含まれていたとして各国で波紋を呼んでいる。
この報道を受けてHSBCは、1999年のスイス事業買収以降、経営統合が完全に行われておらず、コンプライアンスの面で監督が行き届いていなかったと説明。ただ、2007年以降は管理を強化し、現在は厳しい報告を義務付けていると釈明した。
【亜州IR】《ZN》