日本IBMとソフトバンクテレコム、人工知能「Watson」を日本で展開

2015年2月12日 11:48

 IBMの日本法人、日本アイ・ビー・エムとソフトバンクテレコムは10日、日本でのIBM Watsonの開発と市場への導入において戦略的に提携することで合意したと発表した。この提携では、Watsonが日本語を理解できるようにトレーニングが行われる。これによって、IBMが推進するコグニティブ・コンピューティングの導入を加速する。

 提携の目標は、IBMとソフトバンクテレコムがWatsonを革新的な方法で活用するビジネスパートナーや起業家、アプリケーション開発者、投資家といった幅広いエコシステムを構築することによって、Watsonで強化された新たなアプリケーションやサービスを日本市場に導入すること。日本のビジネスとテクノロジー市場におけるソフトバンクテレコムのリーダーシップに、IBMが持つ比類のないWatsonのコグニティブ・コンピューティング技術、研究能力やサービスを組み合わせることで、産業界や専門職に変革をもたらすものであるという。

 Watsonは初めてコグニティブ・コンピューティング能力を商用化したもの。クラウドを基盤に提供されるこのシステムは、大規模なデータを分析し、自然言語で投げかけられた複雑な質問を解釈し、根拠に基づいた回答を提案する。

 この提携の一部として、IBMとソフトバンクテレコムは新しいコグニティブ・コンピューティング能力を継続的にクラウドで提供する計画だ。両社は、日本でユーザーに商品やサービスについてより関連の深い情報の提供、多様で大規模なデータの流入の分析によって意思決定の包括的な改善などを重視している、教育、銀行、保険、小売や医療などの産業界に注力する。

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