日立システムズ、スマホでチーム医療の効率化を推進するソリューション提供開始
2015年2月11日 14:40
日立システムズは10日、医療機関のチーム医療の現場において円滑なコミュニケーションを実現するスマートフォンを活用した「院内コミュニケーションソリューション」の提供開始を発表した。
日本の医療現場では、患者の状況に合わせてチームで最適な医療を提供するチーム医療が実践されている。チーム医療を推進するには、高い専門性を持つ医師、看護師などの医療スタッフが互いに連携・補完し合う必要がある。今回提供されるソリューションは、チーム医療を推進するための鍵となる円滑でタイムリーなコミュニケーションと情報の共有を実現する。
同ソリューションは、内線やナースコール、チャット(テキストメッセージ)機能、プレゼンス(在席状況表示)機能などをスマートフォンで一元的に利用できる院内の情報基盤を提供する。これにより効率的なコミュニケーションと情報共有が実現できる。
例えば、医療従事者は他の職種と異なり、一定の場所で業務を行うことが少ないため、内線電話をかけても通じないことが多く、かけ直しが頻繁に起こっていた。しかし、チャット機能を利用すれば、送受信者双方の状況を気にせずに連絡を取り合うことができる。また、チーム内で自由にグループを組み、メンバーへ一斉にメッセージを送信もできる。緊急度が高い連絡は内線通話、会議時間の変更などは緊急を要しない連絡はチャット機能を利用するなど緊急度に応じた連絡ができる。
その他、相手の状況(居場所・繁忙度など)もスマートフォンで確認でき、相手の不在による伝達漏れや、電話のかけ直しなどの無駄をなくし、効率的な情報共有を可能とする。
初期導入価格は、ベッド数100床までで、スマートフォン30台、無線設備費用を除いて350万円(税抜)から。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る)