中国:中医薬材料市場に管理の乱れ、動物の糞混入も

2015年2月11日 09:24


*09:24JST 中国:中医薬材料市場に管理の乱れ、動物の糞混入も
中医薬市場の品質管理強化を目的に、中国の国家食品薬品管理総局は全国各地の材料(薬草)売り場に専門チームを派遣し、内偵調査を開始した。その結果、材料の保管状況が極めて不衛生であったり、効能のない材料部分を高値で売り付けたりするなどの問題行為が広く行われていることが明らかになったという。北京青年報が9日付で伝えた。
内偵調査が実施されたのは、河北、安徽、河南、湖南などの薬草市場。河南省のある市場では、材料が道端や駐車場に放置され、中には動物の糞が混ざっていたものもあった。また見栄えを良くするために、染色剤を使って色を付けているのもあった。
効能の偽装も多く見られた。風邪の際の発熱に対して用いられる生薬の「柴胡(サイコ)」は、実際に根の部分しか効用がないにもかかわらず、茎の部分についても効能をうたって販売されていた。
またこうした違法行為は、一部の限られた店だけでなく、市場全体に広がっている。河南省の市場では、10数軒ある店のうち、本物のサイコを売っていた店は皆無だったという。

【亜州IR】《ZN》

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