キヤノン、ネットワークカメラ大手アクシス社を買収へ

2015年2月11日 13:38

 キヤノンは10日、ネットワークビデオソリューションの開発・販売を手掛けるスウェーデンのアクシス(Axis)社の発行済普通株式の全株を対象とした公開買付けを実施することを決議したと発表した。アクシス社の発行済普通株式の100%を取得し、連結子会社化を目指す。

 今回の公開買付けは友好的なものであり、アクシス社の取締役会は、本公開買付けへの応募をアクシス社株主に推奨する旨を決議している。また、アクシス社創業者を含むアクシス社の上位3株主(合計で発行済普通株式の約39.5%を保有)から、本公開買付けに応募する旨の同意を得ている。

 キヤノンは2011年より推進する5カ年計画(フェーズIV)において「グローバル優良企業グループ構想」を掲げ、高収益体質を維持し、主要経営指標のすべてが世界トップ100に入ることを目指している。その重要戦略の一つとして「グローバル多角化による新たな事業の獲得」を掲げている。

 映像監視システムの市場は近年急成長を続けていることから、キヤノンはネットワーク監視カメラ事業を有望な新規事業の一つと捉え、今後のキヤノングループにおける成長の原動力として位置付け、今回、ネットワークビデオソリューション業界のグローバルリーダーであるアクシス社をキヤノングループへ迎え入れることとした。双方の経営リソースを有効活用することで、ネットワーク監視カメラシステムにおける世界No.1の座をより確かなものとし、さらなる飛躍を目指していくという。(記事:宮野 浩・記事一覧を見る

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