ソフトバンク4-12月期は、営業利益が16.2%減少 米国スプリントの赤字が響く

2015年2月10日 22:30

 ソフトバンクが10日発表した2014年4-12月期連結決算(国際会計基準)によると、売上高は6兆4,311億円で、前年同期比41%増加した。しかし、営業利益は7,880億円で同16%減少した。これは、グループ傘下の米国スプリントが1-12月期に33億ドル(約3,900億円)の最終損失を計上したことが影響した。また、前年同期に計上したガンホー・オンライン・エンタテイメントとウィルコムの株式評価益がなくったことなども営業利益減少につながった。

 4-12月期決算のうち、純利益は前年同期比16%増の5,794億円だった。これは4-12月期としては過去最高である。関連会社である中国の電子商取引最大手のアリババ集団が、ニューヨーク証券取引所に上場したことに伴い、保有株に生じた会計上の利益を計上したためである。

 2015年3月期の連結通期見通しについては、売上高8兆円、営業利益9,000億円と、中間決算時に発表した予想を据え置いた。(記事:南条 誠・記事一覧を見る

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