上海ディズニーの開業影響は軽微=香港ディズニーの金CEO

2015年2月10日 09:20


*09:23JST 上海ディズニーの開業影響は軽微=香港ディズニーの金CEO
香港ディズニーランドを運営する香港インターナショナルテーマパークの金民豪・最高経営責任者(CEO)はこのほど、上海迪士尼度假区(上海ディズニーリゾート)のオープンについて、香港ディズニーランドに対する影響は小さいとの見方を示した。複数の香港メディアが9日付で報じた。両者は来園者の集客源が異なると指摘する。香港ディズニーランドが中国南部や東南アジア、地元香港から来園者を集める一方、上海ディズニーリゾートは主に長江デルタ地域の客を取り込む見通しとした。基本的に両者の競合は回避できるとのスタンスだ。
ただ経営環境の変化に対応し、経営戦略を調整すると強調した。具体的には東南アジア市場に対するプロモーション活動を強化し、顧客取り込みを図るとしている。一方、昨年発生した民主化デモに関してはまだ業績に反映していないという。
2014年入場者の伸びについては1%に減速する見通しだ。ただ中国本土、東南アジアからの来園者はそれぞれ4%、2%ずつ増加したという。来園者の比率は中国本土が47-48%、東南アジアが20%、現地が30%となっている。
ランタオ島に整備された同園は05年9月に開業。面積は126ヘクタールで営業している。香港インターナショナルテーマパークには、香港政府が53%、ディズニーが47%ずつ出資。現在は第2期拡張工事が進んでいる。
上海ディズニーリゾートを巡っては、開業が2016年上期に先送りされるもようだ。当初は今年末のオープンを予定していた。

【亜州IR】《ZN》

関連記事

最新記事