女子高校生の1日の平均スマホ使用時間は7時間=デジタルアーツ調査
2015年2月10日 11:02
情報セキュリティメーカーのデジタルアーツが9日発表した未成年の携帯電話・スマートフォン利用実態調査によると、女子高生の1日の平均使用時間は7時間で、前回昨年7月の調査時(6.2時間)
から増加していた。「15時間以上」と回答した割合も9.7%にのぼっており、同社は使用時間の長時間化が懸念されるとしている。
調査は、携帯電話・スマートフォンを所持する全国の小・中・高校生男女618名、及び0歳から9歳の子どもを持つ保護者層595名、合計1,213名を対象としたもので、今回は7回目の実施となる。
●10歳から18歳の携帯電話・スマートフォンの使用実態
何らかの携帯電話を持つ未成年者(10歳~18歳)のスマートフォン所有率は65.0%と前回(2014年7月調査)から微増。小学校高学年(10歳から12歳)39.3%、中学生59.7%、高校生96.1%。女子高校生は98.1%が所有。
全体のフィルタリング使用率は48.6%と前回比で4.0%上昇。特に小学校高学年の女子小学生が60.3%と高い。中学生50.4%、高校生40.9%。
1日の平均使用時間では、小中学生は2時間未満、男子高校生は4.1時間。女子高校生は平均時間が7時間で、「15時間以上」が9.7%と高く、使用時間帯を見ると「0時~3時」が24.3%に及ぶ。
使用頻度の高いアプリは「LINE」61.8%、「ゲーム」41.4%、「動画」39.2%。女子高校生はアプリを全般的によく使い、「Instagram」は35.0%が使用している。
他にも、子どもがネット接続端末を使用し始めるのに最適な年齢については、小学校低学年(7歳から9歳)と考える保護者が28.2%と最多。また、保護者の64.0%が、子どもがネット上で犯罪に巻き込まれないための対策や教育が十分に取られていないと回答した。
どのような対策や教育が有効だと思うかについては、「情報モラル教育強化」54.6%、「販売されている端末側の機能制限」51.4%、「アプリやウェブサービス提供者の年齢制限」51.2%。
「情報モラルの教育強化」が有効と回答した保護者は、「学校・教育機関」69.7%、「保護者・家庭」59.1%、「政府」46.2%が主体的に行ってほしいと思っているという。
調査期間は2015年1月7日(水)~1月14日(水)でインターネット調査で行われた。有効回答数は1,213サンプル(未成年者:618サンプル、保護者:595サンプル)。監修は玉川大学大学院 教育学研究科 准教授 近藤昭一氏が担当した。(記事:町田光・記事一覧を見る)