世界のモバイルデータ通信量、今後5年で10倍近くに増加=シスコシステムズ

2015年2月9日 19:35

 シスコシステムズは9日、 2014年から2019年までの5年間の世界のモバイルデータトラフィックの動向について調査・分析を行った年次報告書の最新版「Cisco Visual Networking Index (VNI) Global Mobile Data Traffic Forecast for 2014 to 2019」を発表した。

 これによれば、スマートフォンなどのモバイルデバイスやマシン・ツー・マシン(M2M)接続の普及は引き続き拡大し、高速な携帯ネットワークが一層広範囲に広がることと合わせて、モバイルトラフィックを大幅に増加させる大きな要因となっているという。2014年には、高度なコンピューティング機能とマルチメディア機能と、3G以上の接続に対応するスマートデバイスによる「スマート」接続が世界のモバイル データトラフィックに占める割合は88%となっており、この割合は2019年には97%まで上昇すると予測した。

 また、2014年から2019年の5年間で、世界のモバイルトラフィックは固定トラフィックの3倍の速さで増加すると予測している。モバイルトラフィックの増加を加速させる要因として、モバイルユーザーの増加、モバイル接続の増加、モバイル通信の高速化、モバイルビデオの増加、などを挙げている。

 さらに、世界のウェアラブルデバイス数は2014年から2019年の間に1億900万から5億7,800万と5倍に増加し、その大半が北米やアジア太平洋地域で利用されると予想している。これにより、2014年から2019年の間にウェアラブルデバイスによるモバイルトラフィックは18倍に拡大し、そのほとんどがスマートフォンを介して伝送されると予想している。

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